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vol.01

高齢者住宅の種類とその違い

特別養護老人ホームや老人保健施設、介護型療養病床は介護保険3施設と呼ばれ、所得に応じて数万円から十数万円と比較的割安な費用で利用できるので、申込者が多くすぐには入所できません。その人に必要な介護サービスが提供されますので、安心感の高いサービスといえるでしょう。
しかし、これら介護保険3施設の多くが、2人から4人の相部屋で、プライバシーは確保されにくく、施設のスケジュールに沿って食事メニューや入浴の時間が決められています。
多くの高齢者はこのような生活を望んでいない可能性もあります。
起きたい時間に起き、食べたい食事を召し上がり、今日着たい服装でしたいことをする。これらを叶えてくれるのが民間の行っている高齢者住宅、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅です。しかし、この違いが分かりづらいという声をよくお聞きしますので、今回は高齢者住宅のどこがどのように違うかをお話しいたします。
有料老人ホームは、高齢者に対して日常的な生活を支援するサービスを提供する住まいです。食事や介護や健康管理などのサービスを提供している高齢者向けの住宅はすべて有料老人ホームにあたります。
介護サービスの利用の仕方によって、有料老人ホームは3つに種類が分けられています。
介護付有料老人ホームは、介護保険サービスの特定施設の指定を受けた事業者で、介護職員がホームに24時間配置され、入居者に介護サービスを提供します。
住宅型有料老人ホームは、介護職員はホーム内にはいませんので、自宅で訪問介護やデイサービスを利用するのと全く同じ方式になります。
健康型有料老人ホームは、介護サービスそのものを一切提供しないホームですのでほとんど存在していません。
サービス付き高齢者向け住宅は、有料老人ホームとは違い安否確認と生活相談のサービスを提供し、一定の基準をクリアしたものが登録できる賃貸住宅です。特定施設の指定は3%の事業者しか受けていません。
違いの詳細は比較表を参照してください。
高齢者住宅の比較表