きっとみつかる、ご自身・ご家族の理想的なシニアライフ シニアの住まい基礎知識
vol.7

海外の高齢者ホームに学ぶ

 スウェーデンでは、さまざまな障害により日常生活に支障をきたしたとき、市の職員(ニーズ査定員)が自宅を訪問して面接調査し必要なサービスを提供します。高齢者特別住居へ入居の必要性があると判断し、また本人が希望すれば入居ができます。高齢者特別住居とは慢性疾患や認知症などで在宅での生活が困難になった高齢者のための介護スタッフが常駐する高齢者のための特別な住宅です。
 日本の特別養護老人ホームのような施設ではなく、キッチン・トイレ・バスルーム・洗面の付いた1ルームタイプの住宅です。8戸から10戸のユニット形式で、専有面積は1戸あたり352m以上と規定されています。
 寝室とリビング・ダイニングルーム付きが一般的です。今まで使っていた家具や食器、壁に飾りつける家族の写真などに囲まれ落ち着いたたたずまいとなります。また、食事や起床時間などの生活リズムは入居者自身が決めますので、以前と同じ生活が継続できます。
ホームのここに注目!
オリックスグループが運営する高齢者向け住宅。主に住宅型有料老人ホームを中心に全国18カ所2000名を超える高齢者が入居。入居後要介護状態となっても介護サービスを受けながら同じ部屋で継続して暮らすことが可能。
神奈川県湘南地域に限定し、高齢者向け仕様の暮らしやすい小規模な有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を提供。自立者や要支援・要介護から認知症ケアやターミナルケアまでそのサービスは幅広く医療との連携も充実。
外食産業から介護事業に参入した会社なので食に対するこだわりは強い。有機栽培による野菜を取り入れたメニューや嚥下障害に対応したソフト食の開発、フランス料理風のスープ、寿司キャラバンなど食事サービスは多彩で豊富。
都内に3施設を運営。特に介護サービスに定評がある。出資元である(株)創生事業団よりノウハウを引き継ぎ、入居者の平均要介護度は2.8。介護職員の配置割合は3施設平均で1.56:1を確立し手厚いことからも充実度がうかがえる。