きっとみつかる、ご自身・ご家族の理想的なシニアライフ シニアの住まい基礎知識
vol.12

高齢者住宅の種類とその特徴

高齢者のためにつくられた住まいには、 いろいろな種類があります。
一般的によく知られているものに「有料老人ホーム」があります。また最近増えている「サービス付き高齢者向け住宅」や「分譲型ケア付きマンション」もありますね。
「認知症高齢者向けグループホーム」や「特別養護老人ホーム(特養)」・「老人保健施設(老健)」・「介護型療養病床」の介護保険3施設もあります。これらは要介護認定を受けた高齢者だけが使えるサービスです。
まだまだ他の種類もありますが、ここではこれらの高齢者住宅について説明しましょう。

「有料老人ホーム」は入居一時金や月額払いやその組み合わせなど支払い方式はまちまちで、その金額もホームによって差があります。大きく2種類に分かれます。「介護付有料老人ホーム」と「住宅型有料老人ホーム」です。

食事や健康管理などのサービスの他に、介護職員を雇って介護サービスを行うものを「介護付有料老人ホーム」といいます。介護を受ける状態になったときに、顔見知りの介護職員から介護を受けることができますので、今すぐ介護を受けたい方や将来介護になっても安心していたい方に向いています。

一方、「住宅型有料老人ホーム」は食事や健康管理などは同様に行いますが、介護を受ける状態になったとき、外部の訪問介護や訪問看護・デイサービスなどを利用します。通常お住まいの自宅と同じ介護サービスの利用の仕方です。

自立から軽度の介護を受けている方に向いています。

高齢者住まい法の改正で「サービス付き高齢者向け住宅」が誕生して、1年が経ちました。

この1年間で7万4千戸のサービス付き高齢者向け住宅が登録されました。まさに急増しています。賃貸住宅ですから月額家賃方式が多く、月額費用も安めの設定のものが多いです。賃貸ですから入居も退去も簡単にできます。自立から軽度の介護までの方向けですが、簡単なサービスしか提供しないものから、透析や癌末期患者など医療サービスをセットしたものまでありますので、提供されるサービスは十分確認してください。

マンションを購入して、運営管理会社から生活支援サービスを受けながら生活できるのが「分譲型ケア付きマンション」です。食事や健康管理は有料老人ホームと同様です。ただし介護になったときには、外部の介護サービスの訪問介護や看護・デイサービスを受けることになります。住まいについては所有権となりますので、将来転売することもできます。自立した老後をエンジョイしたい方に向いています。

その他介護保険施設は要介護認定を受けた方のみが入所する施設です。

契約前には必ず見学や体験入居をしてください。

高齢者住宅・施設供給数(2012年7月現在)