きっとみつかる、ご自身・ご家族の理想的なシニアライフ シニアの住まい基礎知識
vol.2
Q2

高齢者ホームの現状を教えてください

高齢者ホームの利用対象となる75歳以上高齢者は今後20年にわたって年間平均40万人増え続けます。特養待機者42万人が示す通り、高齢者ホームの供給は今日でも不足気味で、今後さらに増やしていかなければなりません。
欧米の要介護者向け住居の65歳以上高齢者に対する供給率は7%から11%で、日本の4%は、おおよそ半分の供給にすぎないことからも、大勢の特養待機者がいることが裏付けられます。高齢者ホーム数の不足解消は緊急の課題となっています。
高齢者ホームは、2005年に約8万戸が新規開設されました。このペースで供給されるべきでしたが、供給を抑制する総量規制が始まり、この年をピークに翌年から5年連続で下がり続け、供給不足を招きました。さらにこの間、療養病床が年間1万床のペースで廃止され、新規開設ホームの実質増加数は年間5万戸まで落ち込んでしまいました。
高齢者ホームに入りたくても入れない状況を解消するためにも、有料老人ホームや高専賃を増やしていかなければなりません。

株式会社タムラプランニング&オペレーティング 田村 明孝